ステッチの種類について

ｘｘｘを繰り返して刺す刺しゅう方法の総称名。 フランス刺繍・着物や帯の刺繍などとは違い、×を繰り返す技法なので初心者にも取り組み易い刺繍方法です。小学校の家庭科の時間で初めて刺した方も多いと思います。

無地の穴の開いた刺しゅう用の布に、図案(チャート)の記号を見ながら刺す技法。 正式にはカウンテッド（数える）クロスステッチですが、一般的にはこの技法が「クロスステッチ」といわれています。布目が細かくなるほど、難しくなりますが仕上がりは繊細で絵画のようです。
※薄く地模様やグラデーションが印刷された布に刺す場合も含みます。

布に印刷されたｘｘの上を刺す方法で、目数をカウントする必要はありません。布は木綿などの、穴の開いていない布が使用される場合が多く、目をそろえるのが以外と難しいです。中級者以上向け。
※印刷された×は、通常水に濡れると消えるインクを使用していますので、完成後、ぬるま湯で手洗いをしてください。
画像のような布地です

あらかじめ絵がフルカラーで印刷された、穴の開いたクロスステッチ用の刺しゅう布に刺す方法。目数をカウントする必要があります。印刷布の上から刺すので、立体的に仕上がりますが、刺繍する部分は非常に少なく、どちらかというと初心者向けの技法です。短時間で完成しますが中級・上級者には物足りないかもしれません。(中・上級者は大作の息抜きにお勧めです) クロスステッチ布に印刷。 その上から刺繍をします。 画像のような布地です。 クロスステッチ布に印刷。 その上から刺繍をします。

キャンバス地と細めのウール(毛糸)を使用してハーフステッチで刺す技法です。 重厚感があり、タペストリー・クッション・家具の装飾等に使用されます。同じ図案でもクロスステッチキットと比べて、価格が1.5倍～2倍と高値。クロスステッチと違い、キャンバス地を覆うように全面刺しになりますので、仕上がるとボリュームがあり、存在感があります。主にヨーロッパで人気がある技法です。

オーストリアの貴族女性のたしなみとして流行した伝統ある刺繍の技法。 高級バッグ等に使用されています。繊維１本に刺繍するので大変目が細かく、使用色数も100色程度使用するので非常に難易度があります。その分出来上がりは繊細で美しく、大きな作品になりますと、芸術作品とよぶにふさわしい作品になります。

刺しゅう糸のかわりに細めのリボンを使用して刺しゅうする技法。 立体的に仕上り存在感があります。作品の縁取りや一部の飾りとして、クロスステッチキットでも使用されます。リボンの強度(硬いもの～柔らかいもの)・サテン・コットン・オーガンジー・ベッチン等のリボンの素材の違いにより、ステッチの表情が変わります。（ウェディング・ベビー向キットに使用される事が多いです）

フランス等のヨーロッパの刺繍技法と日本古来の刺繍技法をあわせ、より繊細で豊かな表現にと高めたのが戸塚刺繍です。ステッチの技法の種類は非常に多く、技法の組み合わせで複雑な表現が可能となっています。 全国に戸塚刺繍教室が開催されている他、刺繍書籍の執筆・有名デパートでの展示会・即売会等、幅広く活動されています。特に 戸塚ししゅうステッチbookの基礎編は、クロスステッチキットでも使用される特殊な技法が図解入りで53種類解説されているので、大変勉強になります。 ご購入は、戸塚刺繍教室・書店での取り寄せ・手芸店舗・アマゾン等の通販モールで購入できます。